地学・気象のサンプル問題
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問題 1
空に浮かぶ雲は何が集まってできているでしょう?
- 細かい水滴や氷の粒
- 水蒸気(気体のまま)
- 泡のような空気
- ちりやほこりだけ
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正解: 細かい水滴や氷の粒
雲は、大気中の水蒸気が上空で冷やされて細かい水滴(液体)や氷の粒(固体)になり、それが無数に集まって浮いているものです。水蒸気は透明な気体なので目には見えず、雲の正体は「気体のまま」ではありません。ちりやほこりは雲粒が付着する「凝結核」として役立ちますが、それだけでは雲にはなりません。「泡のような空気」という選択肢は物理的に存在しない概念です。高い雲(巻雲など)は氷の粒でできており、白くなったり光を散乱して薄い膜のように見えます。低い雨雲は主に水滴でできています。
TIPS
雲=水蒸気が冷えて「水滴か氷の粒」になったもの。水蒸気は透明で目に見えない点が重要。
問題 2
地震の「規模(エネルギーの大きさ)」を表す尺度はどれでしょう?
- マグニチュード
- 震度
- 震央距離
- 最大加速度
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正解: マグニチュード
マグニチュード(M)は地震そのものが放出したエネルギーの大きさを表す尺度で、震源の大きさに対して1つの値が定まります。震度は各地点での揺れの強さを表す尺度で、同じ地震でも震源に近い場所ほど大きく(最大震度7)、遠い場所ほど小さくなります。最大加速度(ガル:Gal)は地面の揺れの加速度を示す物理量で、工学的な設計に使われますが、震度とは別の概念です。震央距離は震源の真上の地点(震央:しんおう)から観測地点までの距離で、揺れの大きさを表す尺度ではありません。「マグニチュードが大きいのに震度が小さい」というケースは、震源が非常に深い場合に起こりえます。
TIPS
マグニチュード=地震のエネルギー自体の大きさ(地震につき1つ)。震度=その場所での揺れの強さ(場所によって異なる)。
問題 3
日本の秋吉台(山口県)のような「カルスト地形」が形成される主な理由として正しいものはどれでしょう?
- 石灰岩を構成する方解石が水に物理的に削られ(磨食)、地表に凹凸が生じるため
- 石灰岩が塩分を含む海水の浸食を受けて溶け、波食台となって地表に現れるため
- 石灰岩(CaCO₃)が二酸化炭素を含んだ雨水と反応して炭酸水素カルシウムとして溶け出す化学的風化が進むため
- 石灰岩が高温マグマに接触して変成し、岩石が膨張・崩壊して凹地が生じるため
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正解: 石灰岩(CaCO₃)が二酸化炭素を含んだ雨水と反応して炭酸水素カルシウムとして溶け出す化学的風化が進むため
CaCO₃ + CO₂ + H₂O → Ca(HCO₃)₂ という化学反応で石灰岩が溶食され、地表にドリーネ・ウバーレ、地下に鍾乳洞が生じる。これが化学的風化によるカルスト地形の本質で、マグマ変成や物理的磨食とは異なる。
TIPS
石灰岩+炭酸水=カルスト
問題 4
雨上がりの空に虹が見えることがあります。虹ができる仕組みとして正しいものはどれですか?
- 雲の中の氷の粒が太陽の光を七色に染めている
- 空気中の酸素と窒素が太陽の光を吸収して色をつくる
- 空気中のちりや砂が太陽の光を反射して七色に見える
- 空気中に浮かぶ小さな水滴に太陽の光が当たり、色ごとに屈折して分かれて見える
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正解: 空気中に浮かぶ小さな水滴に太陽の光が当たり、色ごとに屈折して分かれて見える
虹は、雨上がりなど空気中に細かい水滴が漂っているときに、太陽の光がその水滴の中で屈折・反射することで、光に含まれる赤・橙・黄・緑・青・藍・紫の色が分かれて見える現象です。太陽の光は一見白色ですが、実際には様々な色(波長)の光が混ざっており、水滴を通ると色によって曲がる角度が少しずつ違うため、空に色の帯として分かれて見えます。虹を見るには太陽を背にして水滴のある方向を見る必要があります。ちりや砂、氷の粒、酸素と窒素はいずれも虹の発生原因ではなく、通常の虹は水滴による光の屈折と分散によって生じます。
TIPS
虹を見たいときは、太陽を背にして雨上がりの空を見ると見つけやすいです。
問題 5
海底で大きな地震が発生したとき、特に大きな津波が起きやすい断層の動き方として正しいものはどれでしょう?
- 横ずれ断層の運動により海底が水平方向にずれ動き、海水を横方向に押し出すことで津波が発生する
- 海底の断層が水平に引っ張られて裂け目が生じ、そこから海水が陸地側に噴き出すことで津波が発生する
- 地震の振動が海水を縦に揺らし、その共振によって波が増幅されて津波が発生する
- 縦ずれ断層の運動により海底が急激に隆起または沈降し、直上の海水全体が押し上げられたり引き下げられたりすることで津波が発生する
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正解: 縦ずれ断層の運動により海底が急激に隆起または沈降し、直上の海水全体が押し上げられたり引き下げられたりすることで津波が発生する
津波を引き起こすのは主に縦ずれ(逆断層・正断層)の動きで、海底が上下に動いて海水が垂直に押し上げ/引き下げられる場合に大きな波が生じる。横ずれ断層では水平移動が主体で海面変動が小さいため津波になりにくい。
TIPS
縦ずれ=津波大、横ずれ=津波小
問題 6
北半球で表面風が吹いているとき、その真下の海流(エクマン輸送)が風向きに対して90度右にずれる理由として、次のうち正しいものはどれでしょう?
- 海水の密度が大気より大きいため、力の伝達に遅延が生じ、海流は風が到達する前の方向(西)に常に向くから
- 熱帯収束帯から高緯度へ向かう海洋熱輸送の方向が常に南北であるため、表面風の東西成分を打ち消してしまうから
- 海底地形の摩擦が風向きと直交する方向への流れを強制するため、表面風と直角方向の流れが優勢になるから
- コリオリ力が運動する流体を北半球では右に偏向させるため、表面風と摩擦カップリングした海流はエクマン層全体で積分すると風向きの右90度方向に輸送されるから
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正解: コリオリ力が運動する流体を北半球では右に偏向させるため、表面風と摩擦カップリングした海流はエクマン層全体で積分すると風向きの右90度方向に輸送されるから
エクマン輸送はスウェン・ワレンティン・エクマンが1905年に理論化した現象だ。北半球でコリオリ力は運動する流体を右へ偏向させる。海洋表面は風と摩擦でカップリングしており、表層流がコリオリ力で右に曲がり、その下の層もさらに右へ曲がるというエクマンスパイラルが生じる。層全体を積分(エクマン輸送)すると、正味の輸送方向は風向きに対して北半球では正確に右90度(南半球では左90度)となる。海水密度の大きさは西向きの偏向と関係せず、密度は力伝達の時定数に影響するが「常に西」とはならない。海底地形の摩擦は深海底付近の効果で、表層のエクマン輸送の主因ではない。海洋熱輸送と表面風の関係は間接的で、エクマン輸送の方向ずれを生む理由ではない。
TIPS
「エクマン輸送 = 北半球では風の右90度」と覚える。これで湧昇・沈降の場所も自動的に決まる。
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