漫画・アニメのサンプル問題
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問題 1
漫画を原作とするアニメのような「二次的著作物」について、日本の著作権法の定めとして最も適切なのはどれでしょう?
- 権利はすべて原作者に帰属し二次創作者には生じない
- 原作から独立するため原作者は何の権利も持たない
- 二次創作者に著作権が生じ、原作者も同じ種類の権利を持つ
- 原作者の許諾を得た時点で原作者は権利を失う
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正解: 二次創作者に著作権が生じ、原作者も同じ種類の権利を持つ
著作権法は、原著作物を翻訳・編曲・変形・翻案して創作されたものを二次的著作物と定義し、その創作者に独自の著作権を認めています。同時に、原著作者は二次的著作物の利用について、二次創作者が持つのと同一の種類の権利を持つと定められています(第28条)。そのためアニメ化作品を商品化する場合などは、アニメの権利者と原作漫画家の双方の許諾が必要になるのが原則です。権利がすべて原作者だけに帰属するという理解は、二次創作者の創作的な寄与にも保護が与えられる点を見落としています。逆に二次的著作物が原作から独立して原作者が無権利になることはなく、許諾を与えたことで原作者が権利を失うという規定も存在しません。
TIPS
「二次的著作物には権利者が二重にいる」と覚える。アニメのグッズに原作者の名前もクレジットされるのはこのため。
問題 2
手塚治虫が生涯をかけて描いた「火の鳥」の物語全体を貫くテーマとして正しいのはどれでしょう?
- 人類の歴史を時系列順に描いた正史的な歴史叙事詩
- 生と死・輪廻転生を繰り返す「永遠の命」の意味を問う壮大な哲学的物語
- ロボットと人間の共存をテーマにした近未来SF
- 火の鳥という神を倒すことで不老不死を得ようとする英雄の冒険譚
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正解: 生と死・輪廻転生を繰り返す「永遠の命」の意味を問う壮大な哲学的物語
「火の鳥」は「過去編(黎明編)」から「未来編」まで時間を行き来する構成で、生命・死・輪廻・文明の盛衰という普遍的テーマを扱う。「歴史の時系列順」ではなく過去と未来が交互に進む構成が特徴。ロボットと人間というテーマは「ロボット編」等で部分的に登場するが全体テーマではない。火の鳥の血を飲んで不老不死を得ることに憧れる登場人物は多いが、物語の核心は「永遠の命とは何か」という哲学的問いかけであり、単純な「英雄が神を倒す冒険譚」ではない。
TIPS
「火の鳥=未完のライフワーク」「各編は独立した話でありながら共通テーマを持つオムニバス形式」と覚える。手塚は死ぬまで加筆し続けた。
問題 3
朝日新聞社が主催する手塚治虫文化賞の第1回(1997年)マンガ大賞を受賞した作品はどれでしょう?
- 『寄生獣』(岩明均)
- 『ドラえもん』(藤子・F・不二雄)
- 『動物のお医者さん』(佐々木倫子)
- 『SLAM DUNK』(井上雄彦)
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正解: 『ドラえもん』(藤子・F・不二雄)
第1回手塚治虫文化賞(1997年)マンガ大賞は、藤子・F・不二雄の『ドラえもん』に贈られた(藤子・F・不二雄は1996年に逝去しており、遺作への贈賞となった)。優秀賞は萩尾望都「残酷な神が支配する」、特別賞は内記稔夫(現代マンガ図書館の設立と運営)に贈られた。
TIPS
手塚治虫文化賞の主催者と設立年も押さえる
問題 4
「ONE PIECE」でゴールド・ロジャー率いるロジャー海賊団に船医として同行し、後に双子岬でコーキング役を務めたキャラクターは誰でしょう?
- シャンクス
- クロッカス
- レイリー
- バギー
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正解: クロッカス
ロジャー海賊団の船医はクロッカス(Crocus)。「偉大なる航路」の入口・双子岬の灯台守として登場し、クジラのラブーンと長年過ごしていた老人。レイリー(シルバーズ・レイリー)は「冥王」の異名を持つ副船長。バギーとシャンクスはロジャー海賊団の見習い出身だが、その後別々の海賊団を率いた。作中でクロッカスの過去が語られるのはウイスキーピーク〜双子岬エピソードで、ここでのみ船医という事実が明かされる。
TIPS
双子岬の「ラブーンを待つ老人」=クロッカス=ロジャーの船医、と場所とキャラをセットで記憶する。
問題 5
日本漫画において爆発・驚き・強調を示す星型やギザギザ型の吹き出し形状をマンガ研究で指す術語は何でしょう?
- アスタリスク(asterisk)
- スピーチバルーン(speech balloon)の変形
- 叫び吹き出し(ギザギザ吹き出し・爆発型吹き出し)
- コールアウト(callout)
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正解: 叫び吹き出し(ギザギザ吹き出し・爆発型吹き出し)
叫び吹き出し(英語ではspiky balloon・burst balloon・explosive balloon等と呼ばれる)は、ギザギザした周辺で強調・叫び・衝撃を表す日本漫画固有の視覚記号として発達した。「アスタリスク」は活版印刷の参照記号(*)で漫画の吹き出し形状を指さない。「スピーチバルーン」は通常の円形・雲形吹き出し全般を指す英語術語で、変形版を特に呼ぶ確立した術語ではない。「コールアウト」は図版内の説明ラベルの総称で、感情表現の記号ではない。なお「ドキドキ」「ドン」等の擬音(オノマトペ)との組み合わせで感情強調効果が倍増する点も漫画研究では言及される。
TIPS
ギザギザ吹き出し=叫び・爆発型。英語では spiky/burst balloon。
問題 6
日本のテレビアニメ制作において、複数の企業(出版社・テレビ局・玩具メーカーなど)が共同で出資し、収益とリスクを分担しながら著作権も共有する仕組みを何と呼ぶでしょう?
- 下請け制作方式
- 製作委員会方式
- フランチャイズ方式
- スポンサー一括出資方式
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正解: 製作委員会方式
製作委員会方式は、一つのアニメ作品の制作費を出版社・テレビ局・広告代理店・玩具メーカー・映像ソフトメーカーなど複数の企業が共同で出資することで、多額の制作費のリスクを分散させつつ、作品がヒットした場合の収益や著作権を出資比率に応じて分け合う仕組みです。1990年代以降のテレビアニメで広く採用されるようになり、現在の日本のアニメ製作における主要な資金調達手法の一つとなっています。「下請け制作方式」は制作会社が別の会社から作業を受注する形態を指す言葉で、出資の仕組みを表すものではありません。「フランチャイズ方式」「スポンサー一括出資方式」はいずれも製作委員会方式を指す一般的な用語ではありません。
TIPS
エンドクレジットに並ぶ複数の企業名が、この仕組みの存在を示しています。
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