文学・名作のサンプル問題
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問題 1
難易度: 入門(小学生レベル)
「吾輩は猫である。名前はまだ無い」の書き出しで知られる、猫が語り手の小説を書いた作家はだれでしょう?
- 森鴎外
- 芥川龍之介
- 夏目漱石
- 太宰治
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正解: 夏目漱石
「吾輩は猫である」は、高浜虚子のすすめで俳句雑誌「ホトトギス」に一回きりの読み切りとして載ったところ評判を呼び、そのまま連載に延びた作品です。30代後半だった夏目漱石にとって、これが事実上の小説デビュー作でした。森鴎外は「舞姫」や「高瀬舟」で知られる別の文豪で、猫が語り手の作品は書いていません。芥川龍之介は「羅生門」「蜘蛛の糸」などで有名ですが、漱石より一世代後の作家です。太宰治は「人間失格」「走れメロス」で知られる昭和の作家です。
TIPS
猫が主人公で語る小説=夏目漱石。「吾輩」という一人称が手がかり。
問題 2
難易度: 初級(中学生レベル)
人質の友を救うため王のもとへ走り続ける若者を描いた「走れメロス」。「人間失格」も書いた、この短編の作者はだれでしょう?
- 太宰治
- 川端康成
- 志賀直哉
- 三島由紀夫
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正解: 太宰治
「走れメロス」の末尾には「古伝説と、シルレルの詩から。」と記されており、ドイツの詩人シラーの詩「人質」が下敷きになっています。太宰治が1940年に発表した短編で、友情と信頼をテーマにしています。川端康成は「雪国」「伊豆の踊り子」、三島由紀夫は「金閣寺」「潮騒」、志賀直哉は「城の崎にて」「暗夜行路」で知られる作家です。
TIPS
「走れメロス」=太宰治。「人間失格」も同じ作家の代表作。
問題 3
難易度: 入門(小学生レベル)
敵対する名家に生まれた若い男女の悲恋を描く戯曲「ロミオとジュリエット」の作者はだれでしょう?
- シェイクスピア
- チェーホフ
- ゲーテ
- モリエール
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正解: シェイクスピア
「ロミオとジュリエット」の筋はシェイクスピアの独創ではなく、アーサー・ブルックが1562年に発表した英語の物語詩などを下敷きにしています。シェイクスピアはこれを16世紀末に戯曲にし、イタリアのヴェローナを舞台に、敵対するモンタギュー家とキャピュレット家の男女の恋を描きました。ゲーテはドイツの詩人で「ファウスト」、モリエールはフランスの喜劇作家で「守銭奴」「タルチュフ」、チェーホフはロシアの劇作家で「桜の園」「かもめ」が代表作です。
TIPS
シェイクスピアの四大悲劇はハムレット・オセロ・マクベス・リア王。ロミジュリは別枠で有名な悲劇。
問題 4
難易度: 入門(小学生レベル)
おばあさんが川で拾ったものの中から生まれた勇士が、犬・猿・雉を仲間に連れて海の向こうの島へ悪者退治に旅立つ日本の昔ばなしはなんでしょう?
- 桃太郎
- 浦島太郎
- 金太郎
- 一寸法師
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正解: 桃太郎
江戸時代の「桃太郎」には、桃を食べて若返ったおじいさんとおばあさんの間に子が生まれる「回春型」の話も広く見られ、桃から直接生まれる形は明治期に巌谷小波の『日本昔噺』や国語教科書を通じて定着しました。物語は、桃から生まれた少年がきびだんごでイヌ・サル・キジを仲間にして鬼ヶ島へ鬼退治に行くものです。浦島太郎は亀を助けて竜宮城へ行く話、金太郎は足柄山でクマと相撲をとる少年の話、一寸法師は針を刀にして都に出る小さな少年の話です。
TIPS
桃から生まれる=桃太郎。きびだんごが合言葉。
問題 5
難易度: 初級(中学生レベル)
17世紀のフランスで活躍し、「眠れる森の美女」「赤ずきん」「シンデレラ」「長靴をはいた猫」などを含む童話集『昔話』を著した作家はだれでしょう?
- アンデルセン
- ラ・フォンテーヌ
- シャルル・ペロー
- グリム兄弟
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正解: シャルル・ペロー
ペローの「赤ずきん」は、赤ずきんがおおかみに食べられたところで終わり、猟師が助けに来る結末はありません(助かる結末はグリム版で加わりました)。シャルル・ペローは1697年に『昔話あるいは教訓を含む物語集』を出し、「シンデレラ」「眠れる森の美女」「長靴をはいた猫」などを収めました。グリム兄弟はドイツで民話を集めた兄弟、アンデルセンは「人魚姫」のデンマークの作家、ラ・フォンテーヌは同じ17世紀フランスで動物寓話詩集「寓話」を書いた詩人です。
TIPS
シンデレラの原作者=ペロー(フランス)。グリムはドイツ、アンデルセンはデンマーク。
問題 6
難易度: 初級(中学生レベル)
夏目漱石の小説「坊っちゃん」(1906年)の内容として正しいものはどれでしょう?
- 画家の男が山中の温泉宿で出会った女性を描く
- 東京の青年が四国の中学校に数学教師として赴任する
- 猫の目を通して明治の知識人の暮らしを風刺する
- 熊本から上京した青年が東京で恋や学問に迷う
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正解: 東京の青年が四国の中学校に数学教師として赴任する
漱石自身も1895年から1年ほど松山の愛媛県尋常中学校で英語教師を務めており、その経験が「坊っちゃん」のもとになっています。作中の「坊っちゃん」は東京育ちの直情な青年で、四国の中学校に数学教師として赴任し、赤シャツや野だいこと衝突します。猫の目で知識人を風刺するのは「吾輩は猫である」、熊本から上京した青年が迷うのは「三四郎」、画家が温泉宿で女性と出会うのは「草枕」で、いずれも漱石の別の作品です。
TIPS
坊っちゃん=松山・数学教師。三四郎=熊本から東京へ。草枕=画家と温泉宿。どれも漱石。
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