文学・名作のサンプル問題
6問を無料公開中。タップして解答・解説を確認できます。
問題 1
芥川龍之介が自殺直前の1927年に書いた断片的な自伝的作品で、「ぼんやりとした不安」という言葉が残されていることでも知られる作品はなんでしょう?
- 河童
- 歯車
- 或阿呆の一生
- 地獄変
解答を見る
正解: 或阿呆の一生
「ぼんやりとした不安」という言葉は、芥川が1927年の自殺の直前に書いた遺書「或旧友へ送る手記」の中に出てきます。「或阿呆の一生」は同じ時期に書かれた自伝的な断章集で「歯車」とともに死の直前の精神状態を示す作品です。ただし「ぼんやりとした不安」の言葉そのものは「或旧友へ送る手記」(遺書)にあります。「地獄変」は1918年の全盛期の作品です。
TIPS
「ぼんやりとした不安」は芥川の遺書「或旧友へ送る手記」の言葉。晩年の「或阿呆の一生」「歯車」とセットで覚える。
問題 2
アルジェリア生まれのフランス人で、不条理をテーマに「異邦人」「ペスト」などを発表し、1957年にノーベル文学賞を受賞したのはだれでしょう?
- アンドレ・ジッド
- ジャン=ポール・サルトル
- アルベール・カミュ
- シモーヌ・ド・ボーヴォワール
解答を見る
正解: アルベール・カミュ
アルベール・カミュは「異邦人」(1942年)「ペスト」(1947年)で知られるフランスのアルジェリア出身作家で、1957年にノーベル文学賞を受賞しました。サルトルは「嘔吐」「存在と無」で知られる実存主義の哲学者・作家ですが、ノーベル賞を辞退しています。アンドレ・ジッドは「狭き門」「田園交響楽」で知られ1947年受賞者です。ボーヴォワールは「第二の性」で知られるフェミニスト思想家です。
TIPS
異邦人・ペスト=カミュ。サルトルも同時代の実存主義者だが受賞辞退した点で区別。
問題 3
アイルランドの作家ジェイムズ・ジョイスが1922年に発表した「ユリシーズ」で用いられた実験的な技法について、次のうち正しいものはどれでしょう?
- 登場人物の思考・知覚の流れを句読点も少なく内部独白的に描く
- 主人公が死後に語り手となる死者視点
- 章ごとに別々の作家が書いたオムニバス形式
- 現実・夢・過去が同じ文章で混在するシュルレアリスム的手法
解答を見る
正解: 登場人物の思考・知覚の流れを句読点も少なく内部独白的に描く
「意識の流れ(stream of consciousness)」とは、登場人物の思考・知覚・感情が論理的な順序を無視してほぼ無切れで流れる内部独白的な技法です。句読点が少なく、論理的な繋がりがない記述が続く点が特徴です。オムニバス形式・死者視点・シュルレアリスムとは定義が異なります。
TIPS
意識の流れ=登場人物の内部の思考をほぼ連続的に記述する手法。ジョイス「ユリシーズ」が代表例。
問題 4
明治時代に「我輩は猫である」という書き出しで始まる、名前のない猫を語り手にした長編小説を発表した作家はだれでしょう?
- 芥川龍之介
- 太宰治
- 森鴎外
- 夏目漱石
解答を見る
正解: 夏目漱石
「吾輩は猫である」は夏目漱石が1905年に発表した長編小説で、名前のない猫が主人公の語り手として登場する独特な作品です。森鴎外は「舞姫」や「高瀬舟」で知られる別の文豪で、猫が主役の作品は書いていません。芥川龍之介は「羅生門」「蜘蛛の糸」などで有名ですが、漱石より一世代後の作家です。太宰治は「人間失格」「走れメロス」で知られますが、昭和時代の作家です。
TIPS
猫が主人公で語る小説=夏目漱石。「吾輩」という一人称が手がかり。
問題 5
1958年にノーベル文学賞に選ばれながら、ソ連当局の圧力を受けて受賞を辞退せざるを得なかった「ドクトル・ジバゴ」の作者はだれでしょう?
- アンナ・アフマートワ
- ミハイル・ショーロホフ
- アレクサンドル・ソルジェニーツィン
- ボリス・パステルナーク
解答を見る
正解: ボリス・パステルナーク
ボリス・パステルナーク(1890-1960)は「ドクトル・ジバゴ」で1958年にノーベル文学賞を受賞しましたが、ソ連当局の圧力により辞退を強いられました。アレクサンドル・ソルジェニーツィンは1970年に受賞し、1974年にソ連を追放された後に受賞式に出席できました。ショーロホフは1965年に受賞し受け取っています。アフマートワは受賞していません。
TIPS
ノーベル文学賞辞退を強いられた作家=パステルナーク(1958年・「ドクトル・ジバゴ」)。
問題 6
森鴎外がドイツ留学中の体験をもとに1890年に発表した、ベルリンで出会ったドイツ人女性エリスとの悲恋を描いた短編小説はなんでしょう?
- 高瀬舟
- 舞姫
- 山椒大夫
- 阿部一族
解答を見る
正解: 舞姫
「舞姫」(1890年)は森鴎外がドイツ留学の体験をもとに書いた作品で、エリート官僚豊太郎とダンサーのエリスの恋愛と悲劇を描いています。「高瀬舟」は江戸時代の罪人護送を題材にした別の鴎外作品です。「山椒大夫」は奴隷制度と親子の情愛を描いた作品です。「阿部一族」は殉死を禁じられた侍の悲劇を描く作品です。
TIPS
「舞姫」=森鴎外のドイツ留学小説。豊太郎とエリスの悲恋。
関連する分野
文学・名作をもっと解いてみよう
登録は無料。難易度を選んで無限に出題されます。
無料ではじめる