法律のサンプル問題
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問題 1
取締役の直接取引および間接取引の両方を規制対象とする「利益相反取引規制」について正しいものはどれでしょう?
- 取締役会の承認を得た利益相反取引でも、株主総会の特別決議による追認がなければ会社は取引の無効を主張できる
- 利益相反取引の承認は取締役会設置会社では取締役会、非取締役会設置会社では代表取締役が行う
- 取締役が自己または第三者のために会社と取引をする場合(直接取引)に加え、会社が取締役以外の者との間でする取引で取締役が会社に対して反対の利益を有するもの(間接取引)も規制対象となる
- 利益相反取引には直接取引のみが含まれ、取締役が保証人となって会社が第三者に保証する場合(間接取引)は規制対象外だ
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正解: 取締役が自己または第三者のために会社と取引をする場合(直接取引)に加え、会社が取締役以外の者との間でする取引で取締役が会社に対して反対の利益を有するもの(間接取引)も規制対象となる
会社法356条1項は「取締役が自己又は第三者のために株式会社と取引をしようとするとき」(1号、直接取引)と「株式会社が取締役の債務を保証することその他取締役以外の者との間において株式会社と当該取締役との利益が相反する取引をしようとするとき」(2号、間接取引)の双方を規制対象としている。間接取引の典型は会社が取締役の債務を保証する場合や会社が取締役の債権者から取締役の債務を引き受ける場合だ。株主総会特別決議による追認は法定要件でなく、取締役会(または取締役の過半数)承認で足りる(ただし無効主張の相手方保護は別論)。非取締役会設置会社では取締役の過半数または社員総会(356条、364条)が承認機関であり、代表取締役個人が承認機関ではない。
TIPS
間接取引(2号)が規制に含まれる点、承認機関は取締役会(設置会社)または取締役の過半数(非設置会社)である点を正確に。
問題 2
日本の民法において、18歳未満の未成年者が保護者の同意なく行った契約について正しいものはどれでしょう?
- 警察に届け出れば自動的に取り消される
- 原則として無効で、最初から存在しなかったことになる
- 原則として未成年者または保護者が取り消すことができる
- 相手方の同意があれば有効で、取り消しはできない
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正解: 原則として未成年者または保護者が取り消すことができる
民法では未成年者(18歳未満)が保護者(法定代理人)の同意なく行った契約は「取り消しうる行為」とされ、未成年者本人または保護者が取り消せます。「無効」(最初から効力がない)ではなく「取り消しうる」(取り消すまでは有効)という点が重要な違いです。取り消すと初めから無効だったことになります。相手方の同意があっても保護者の同意の代わりにはなりません。警察は私法上の契約取り消しには関与しません。ただし例外があり、保護者が許可した範囲の行為(小遣いの範囲内の購入など)や、高校生のアルバイト(保護者許可あり)は取り消せません。成人に達した後に追認(認める)した場合も取り消せなくなります。
TIPS
未成年の契約は「無効」ではなく「取り消せる」。取り消すまでは有効で、取り消した時点で最初から無効になる。
問題 3
インターネット通信販売で商品を購入した場合、特定商取引法上の無条件解約制度(クーリングオフ)は原則として使えるでしょうか?
- ネット購入は店舗より消費者保護が厚いため、14日以内なら必ずキャンセルできる
- 電話勧誘販売にのみ適用され、インターネット販売には一切関係ない
- 通信販売でも8日以内なら商品の状態に関わらず無条件でクーリングオフできる
- 通信販売には原則として適用されない。広告に返品条件が書かれていればそれに従う
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正解: 通信販売には原則として適用されない。広告に返品条件が書かれていればそれに従う
クーリングオフは、訪問販売・電話勧誘販売など不意打ち性のある販売方法に適用される制度です。通信販売(ネット・カタログ)は消費者が自ら選んで購入するため、原則としてクーリングオフは適用されません。ただし広告に返品・交換条件が明記されている場合はその条件に従います。「電話勧誘販売にのみ適用」は誤り(訪問販売等にも適用される)。「8日以内なら無条件で可」は訪問販売のルールをネット販売に誤って当てはめた誤り。「14日以内なら必ず」という規定は国内法にありません。
TIPS
ネット通販にクーリングオフはない→ 購入前に返品ポリシーを必ず確認。
問題 4
信号のない横断歩道を渡ろうとする歩行者がいるとき、道路交通法上、車の運転手が守るべきこととして正しいものはどれですか?
- 歩行者はどこを渡ってもよく車には関係ない
- 夜間だけ歩行者が優先される
- 車が来ていれば歩行者が道を譲らなければならない
- 車は横断歩道の手前で一時停止し、歩行者を優先させなければならない
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正解: 車は横断歩道の手前で一時停止し、歩行者を優先させなければならない
道路交通法では、信号のない横断歩道に渡ろうとする歩行者がいるときは、車は必ず一時停止して歩行者を優先させなければならないと定められています。これは昼夜を問わず適用されるルールで、夜だけ、見えにくい時だけといった例外はありません。歩行者優先の原則を守らずに事故を起こした場合、運転手には重い責任と罰則が科されます。歩行者側も安全確認をすることは大切ですが、法律上の優先権は歩行者にあります。
TIPS
横断歩道は歩行者のものというくらい強く歩行者優先が法律で守られていると覚えておきましょう。
問題 5
2022年4月から施行された改正民法によって、日本の成年年齢は何歳に引き下げられましたか?
- 20歳のまま変わっていない
- 18歳
- 19歳
- 16歳
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正解: 18歳
2022年4月1日施行の改正民法により、成年年齢は従来の20歳から18歳に引き下げられました。これにより18歳になれば親の同意なしに契約を結べるようになった一方、未成年者取消権による保護は受けられなくなりました。ただし、飲酒・喫煙や競馬などの公営競技に関する年齢制限は健康や依存への配慮から20歳のまま維持されています。成年年齢と各種の年齢制限が必ずしも一致しない点が、この分野でよく問われるポイントです。
TIPS
契約は18歳から自己責任、お酒とギャンブルは20歳からとセットで覚えましょう。
問題 6
歩行者用の信号が赤色になったとき、歩行者がしなければならないこととして正しいものはどれですか?
- 車が来ていなければ渡ってもよい
- 走れば渡ってもよい
- 横断歩道を渡らずにその場で立ち止まって待つ
- 大人と一緒なら渡ってもよい
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正解: 横断歩道を渡らずにその場で立ち止まって待つ
信号が赤のときは、たとえ車が来ていないように見えても、歩行者は横断歩道を渡ってはいけません。信号のきまりは絶対に守ることが前提になっており、周りの状況で自己判断してよいものではありません。急いでいるときや大人と一緒のときでも例外はなく、信号が青に変わってから安全を確認して渡ります。信号無視は自分だけでなく周囲の車の運転手を危険にさらす可能性がある、社会全体の安全のためのきまりです。
TIPS
「赤は止まれ、青は進め」は法律で決められた交通ルールであり、単なるマナーではないと覚えておきましょう。
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