神話・伝承のサンプル問題
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問題 1
ギリシャ神話でマイナデスに引き裂かれて死んだ後、切り離された頭部が竪琴とともに海を漂いうたを歌い続けながら流れ着いたとされる島はどこでしょう?
- クレタ島
- サモス島
- レスボス島
- デロス島
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正解: レスボス島
バッコスの信女たちに八つ裂きにされたオルフェウスの首はヘブロス川(またはストリュモン川)を流れ海に出てレスボス島へ漂着し、その後もレスボスで歌い続けたとされます。この伝承からレスボス島は「詩の島」として知られるようになり、古代ギリシャの抒情詩人サッポーもレスボス出身です。デロス島はアポロン生誕の聖地、サモス島はピュタゴラスの出身地、クレタ島はミノス王国の舞台です。
TIPS
オルフェウスの首が流れ着いた=レスボス島。詩人サッポーの故郷としても有名。
問題 2
メソポタミア神話「イシュタル(イナンナ)の冥界降下」で、女神が冥界へ下る途中にしたこととして正しいのはどれでしょう?
- 3つの門を通り、そのたびに謎かけに答えさせられた
- 9つの門を通り、そのたびに従者を一人ずつ失った
- 7つの門を通り、そのたびに衣装や装身具を一つずつ剥ぎ取られた
- 12の門を通り、そのたびに供え物を捧げた
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正解: 7つの門を通り、そのたびに衣装や装身具を一つずつ剥ぎ取られた
イシュタル(シュメール名イナンナ)は、妹である冥界の女王エレシュキガルの領域へ下る際、7つの門を通り、それぞれの門で王冠や衣、装身具を一つずつ剥ぎ取られ、最後には裸で冥界に至る。地位や力を象徴する装飾を失っていく過程が、権威を持つ女神が死の世界では無力になることを表している。3つの門で謎かけに答えるという筋書きは原典にはない。門の数は12ではなく7であり、供え物を捧げるという描写でもない。9つの門で従者を失うという展開も、この神話の内容ではない。
TIPS
冥界の門の数は7。装身具を一つずつ剥ぎ取られていくイメージで数と結びつけて覚える。
問題 3
ギリシャ神話において愛と欲望の神エロスについて、ヘシオドスの「神統記」に記された最も古い伝承での母神は何でしょう?
- ヘラ
- カオス(またはニュクス)
- アフロディテ
- アレス
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正解: カオス(またはニュクス)
最古の伝承(ヘシオドスの「神統記」)ではエロスはカオスから最初に現れた原初の神の一柱(第四番目)であり、アフロディテの子ではありませんでした。またヘスペリアの「古い詩人たち」の伝承ではニュクス(夜の女神)の子ともされます。一般的に知られる「アフロディテとアレスの子エロス」という伝承は後の詩人(アレクサンドリア期以降)による解釈で、古い神統記では異なります。したがってアフロディテやアレス・ヘラは誤りです。
TIPS
ヘシオドスの「神統記」でのエロスは原初神(カオスの後に生じた)。アフロディテの子は後世の伝承。
問題 4
北欧神話でラグナロクの際にロキと一騎打ちで相打ちになるとされる、虹の橋ビフレストの番人の神は何でしょう?
- バルドル
- ヘイムダル
- ティール
- フレイ
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正解: ヘイムダル
ヘイムダル(Heimdall)は虹の橋ビフロストを守る見張りの神で、ラグナロクにおいてロキと戦い互いに相手を討ち取ります。フレイはスルトという炎の巨人と戦い、剣を失っていたため倒されます。ティールは巨大な犬ガルムと相打ちになります。バルドルはラグナロク前にロキの策略で殺されており、ラグナロク後に死者の世界から甦るとされます。
TIPS
ヘイムダル=虹の橋(ビフロスト)の番人。ラグナロクでロキと相打ち。
問題 5
ヒンドゥー神話でブラフマー・シヴァーと並ぶ三大神のひとりとして世界の維持を司り、クリシュナやラーマなど十の姿で地上に降臨するとされる神は何でしょう?
- ヴィシュヌ
- シヴァ
- インドラ
- ブラフマー
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正解: ヴィシュヌ
ヴィシュヌ(Vishnu)はヒンドゥー教三大神(トリムールティ)の一柱で「維持」を司り、世界が危機に陥るたびに化身(アヴァターラ)として地上に降臨します。10大化身にはマツヤ(魚)・クールマ(亀)・ヴァラーハ(猪)・ナラシンハ(ライオン人)・ヴァーマナ(矮人)・ラーマ・クリシュナ・ブッダ・カルキが含まれます。シヴァは「破壊」、ブラフマーは「創造」を司り、インドラはヴェーダ時代の雷神です。
TIPS
10の化身(アヴァターラ)を持つ神=ヴィシュヌ。「アバター(Avatar)」という言葉の語源。
問題 6
北欧神話においてロキが生み出した子のうち、ラグナロクでオーディンを飲み込んで殺すとされる巨大な狼の名前は何でしょう?
- スコル
- ガルム
- ヨルムンガンド
- フェンリル
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正解: フェンリル
フェンリルはロキとアングルボダの息子で、神々が恐れて縛り付けたが、ラグナロク(神々の黄昏)でグレンスニルの魔法の鎖を断ち切りオーディンを討つとされる。ヨルムンガンドは同じくロキの子だが海を囲む大蛇でトールを殺す存在、ガルムは冥界の門を守る犬、スコルは太陽を追いかける狼である。
TIPS
「フェン」はOld Norseで「沼・泥」の意。閉じ込められた場所の比喩とも。
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