政治・国際のサンプル問題
6問を無料公開中。タップして解答・解説を確認できます。
問題 1
デュヴェルジェが提示した小選挙区制が二大政党制をもたらす因果メカニズムとしての「機械的効果」と「心理的効果」の正しい説明はどれでしょう?
- 集約効果(政党が政策を中位有権者に収束させる)と抑止効果(新興政党の参入費用が高くなる)
- 地域化効果(政党が地域ごとに分断される)と連合効果(小政党が選挙前連合を組む)
- 代表性効果(多数派意見が増幅される)と安定性効果(政権交代が頻繁に起きる)
- 機械的効果(小政党の議席比率が得票率を下回る過少代表)と心理的効果(有権者が「死票」を避けて有力候補に集中する戦略的投票)
解答を見る
正解: 機械的効果(小政党の議席比率が得票率を下回る過少代表)と心理的効果(有権者が「死票」を避けて有力候補に集中する戦略的投票)
デュヴェルジェは1951年の『政党論(Les Partis politiques)』で、選挙制度と政党数の間の体系的関係を論じた。機械的効果(mechanical effect)は、単純多数制では複数選挙区で少数得票に終わった政党が議席を一切得られないため、全国集計での議席比率が得票率を恒常的に下回るという制度的事実。心理的効果(psychological effect)は、有権者が当選可能性の低い候補者への投票が無駄になると予測し、次善の有力候補者に戦略的に票を移すという行動的予測。この二つの連鎖が小政党を淘汰し二大政党制を生む、というのがデュヴェルジェの説明構造。選択肢1の「集約効果」はダウンズの中位投票者定理と混同させる誤答、「抑止効果」はデュヴェルジェが明示的に論じた概念ではない。選択肢3の「代表性効果」「安定性効果」はデュヴェルジェの原典にない用語。
TIPS
機械的効果=制度の算術的帰結、心理的効果=有権者の期待形成。前者が後者を先行して働き、両者が相乗的に作用する点を押さえる。
問題 2
1968年に発効した核不拡散条約(NPT)における核兵器国と非核兵器国の義務の違いとして正しいものはどれでしょう?
- インド・パキスタン・イスラエルはNPTに加盟しているが、査察受け入れを拒否したため懸案国として扱われている
- NPTは核兵器国(P5)と非核兵器国で義務に差異を設けており、核兵器国は核軍縮交渉の誠実な追求、非核兵器国は核兵器非保有の義務を負う
- NPTはすべての締約国に核兵器の完全廃棄を期限付きで義務づけており、核兵器国も同等の義務を負う
- 核兵器禁止条約(TPNW)は2021年に発効し、NPTを法的に無効化したため、P5もTPNWの義務に服している
関連する分野
政治・国際をもっと解いてみよう
登録は無料。難易度を選んで無限に出題されます。
無料ではじめる