哲学・宗教のサンプル問題
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問題 1
「外物の理を窮めよ(格物)→知が至る(致知)→行に移れ」とする朱子学に対して、王陽明が「知ることと行うことは一体だ」と唱えた説の内容として最も正確なのはどれでしょう?
- 朱子学も陽明学も「知行合一」という点では一致しており、両者の真の対立は「性即理(朱子)」対「心即理(陽明)」という理の所在に限られており、知と行の関係については共通の立場をとる
- 朱子学は行動・実践による学びを最優先とし「行先知後(まず行って後に知る)」を原則とするのに対し、陽明学は聖賢の書を深く学ぶ「先知後行」を採用してから実践に移ることを説いた
- 陽明学の「知行合一」とは、現代の知識管理理論でいう「暗黙知と形式知の統合」に対応する概念であり、経験知を言語化・体系化して組織に広める実践的プロセスを指している
- 朱子学は「知先行後(まず知ってから行う)」として学問・読書による理の探究を重視するのに対し、陽明学は「知行合一(知ることと行うことは一体)」として知識は実践によってのみ真に成立すると主張する
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正解: 朱子学は「知先行後(まず知ってから行う)」として学問・読書による理の探究を重視するのに対し、陽明学は「知行合一(知ることと行うことは一体)」として知識は実践によってのみ真に成立すると主張する
朱子(1130〜1200年)は「格物窮理」として、事物に即して理を探究し、学問的な知を蓄積してから実践へ向かうという「知先行後」を主張した。王陽明(1472〜1529年)は「知行合一」によって、真の知識は実践と不可分であり、孝を知るとは実際に孝行することそのものであると論じた。朱子学と陽明学の対立は知行論のほか、「性即理(人間の本性が理そのもの)」対「心即理(心が理そのもの)」という理の所在をめぐる対立も重要であるが、これを「唯一の対立軸」とする記述は誤りである。知行合一が現代の「知識管理理論」と同義という説明は時代錯誤の曲解である。陽明学は書物学習を全面否定したのではなく、形式的・外的な学問に偏ることを批判した。
TIPS
朱子=知先行後・格物窮理、陽明=知行合一・心即理。「知って行わないのは真に知らないのと同じ」が陽明の立場。
問題 2
弱者が強者の価値を「悪」と定義し直し、自分たちの特性を「善」として逆転させたとニーチェが批判した価値体系の説明として最も正確なのはどれでしょう?
- 支配階級が自らの権力を永続させるため、被支配者に「服従が美徳」という観念を植えつけた意図的な洗脳のシステムであり、ニーチェはこれを「イデオロギー」として批判した
- 弱者が自分たちの弱さを肯定するために、強者の特性(力・誇り・優越性)を「悪」と定義し、謙虚さ・服従・同情といった弱者の特性を「善」と位置づけた転倒した価値体系
- ニーチェが東洋の仏教思想を分析して名付けた概念であり、自我を消去して涅槃を目指す仏教の解脱思想がヨーロッパのニヒリズムの起源となっていると批判したもの
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