栄養・健康のサンプル問題
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問題 1
食後に血糖値が上昇すると膵臓からある物質が分泌され、筋肉や脂肪細胞に糖を取り込ませます。インスリンが末梢組織に対して直接促進する作用として正しいものはどれでしょう?
- 筋肉や脂肪細胞へのグルコーストランスポーター(GLUT4)の細胞膜への移行促進
- 腎臓での糖の再吸収抑制
- 肝臓でのグルカゴン分泌促進
- 膵臓αセルからのインスリン追加分泌促進
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正解: 筋肉や脂肪細胞へのグルコーストランスポーター(GLUT4)の細胞膜への移行促進
インスリンはGLUT4を細胞内のベシクルから細胞膜へ移行させ、筋肉・脂肪組織のグルコース取り込みを増加させる。グルカゴンはインスリンと拮抗するホルモンでインスリンが分泌を促すことはない。腎臓での糖再吸収抑制はSGLT2阻害薬の機序。インスリンは膵臓βセル(アルファではない)から分泌される。
TIPS
GLUT4は筋肉・脂肪でのインスリン応答性グルコース取り込み口
問題 2
ひとつの食品だけでは特定の栄養素に偏り、不足するものが出てきます。食事で好き嫌いをしないことが大切な主な理由はどれでしょう?
- 嫌いなものを無理に食べると栄養が増えるから
- いろいろな食べ物からバランスよく栄養をとるため
- 同じ物を毎日食べる方が体に良いから
- たくさん食べることが健康の証しだから
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正解: いろいろな食べ物からバランスよく栄養をとるため
食べ物によって含まれる栄養素が異なります。好き嫌いが多いと特定の栄養素が不足したり、反対に偏りすぎたりすることがあります。いろいろな食材を食べることで、体に必要な栄養をまんべんなくとれます。たくさん食べることと健康は必ずしもイコールではなく、食べすぎは肥満につながります。同じ物だけ食べ続けると栄養が偏ります。嫌いなものを食べたからといって栄養が増えるわけではなく、栄養素自体の量は変わりません。
TIPS
苦手な野菜も細かく切ったり加熱したりすると食べやすくなる。
問題 3
「数日間の断食(ファスティング)を行うと体内にたまった毒素が排出され、内臓が休まってデトックスできる」という考え方についての栄養学的な指摘として最も適切なものはどれでしょう?
- 断食をすればするほど基礎代謝が着実に上がり続けるため、長期間続けるほど健康効果が高まる
- 断食中は肝臓や腎臓の機能が完全に停止するため、その間に毒素が体内に蓄積しやすくなる
- 断食による体重減少はすべて余分な水分と塩分によるもので、脂肪やエネルギー代謝には一切影響しない
- 肝臓や腎臓はもともと日常的に有害物質を分解・排出するはたらきを担っており、断食によって特別な毒素排出作用が科学的に証明されているわけではない
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正解: 肝臓や腎臓はもともと日常的に有害物質を分解・排出するはたらきを担っており、断食によって特別な毒素排出作用が科学的に証明されているわけではない
肝臓や腎臓は普段から食品添加物やアルコールの代謝産物、老廃物などを分解・排出する役割を担っており、これは断食をしなくても常に行われている生理機能である。断食によってこの機能が特別に強化されたり、通常とは異なる「毒素」がまとめて排出されたりするという主張には、確立された科学的根拠は乏しいとされる。むしろ長期間の絶食はエネルギー不足による集中力低下や筋肉量の減少、栄養不足のリスクを伴うことがある。断食中に肝臓や腎臓の機能が完全に停止するわけではなく、初期の体重減少には水分だけでなくグリコーゲンの消費なども関わっており、基礎代謝についても絶食が長引くと体がエネルギー消費を抑えようとするため、必ずしも上がり続けるわけではない。
TIPS
「デトックス」という言葉が使われる場面ほど、具体的に何がどう排出されるのかを確かめる習慣をつけるとよい。
問題 4
皮膚に日光(UVB)が当たると体内でも合成できる珍しいビタミンです。腸管でのある元素の吸収を助け、骨の形成に深く関わるこのビタミンについて正しい記述はどれでしょう?
- カルシウムの吸収を助け、骨の形成に関わる
- 視力を保つために目の網膜で使われる
- コラーゲン合成に必要で不足すると壊血病になる
- 赤血球の形成に欠かせない水溶性ビタミンである
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正解: カルシウムの吸収を助け、骨の形成に関わる
ビタミンDはカルシウムの腸での吸収を促進し、骨や歯の形成を助ける。不足するとくる病や骨軟化症になる。皮膚が日光に当たると体内でも合成できる。視力(網膜)に関わるのはビタミンA。コラーゲン合成・壊血病はビタミンC。赤血球形成はビタミンB12や葉酸で、ビタミンDは脂溶性。
TIPS
ビタミンD=骨のカルシウム吸収をサポート
問題 5
睡眠中に現れる「レム睡眠」の特徴として正しいものはどれか。
- 脳は休んでいるが体は活発に動いている状態
- 脳は活発に働いているが、体は休んでいる状態
- 脳も体も完全に活動を停止している状態
- 心拍数や呼吸がまったく止まる状態
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正解: 脳は活発に働いているが、体は休んでいる状態
レム睡眠は、体は休息しているものの脳は比較的活発に活動している睡眠段階で、この時期に夢を見ることが多いとされています。睡眠中はレム睡眠と、脳も体も深く休むノンレム睡眠が交互に繰り返されています。脳も体も完全に活動を停止するという説明は誤りで、睡眠中も脳は生命維持のためのはたらきを続けています。脳が休んでいて体だけが活発に動いているという説明もレム睡眠の特徴とは逆であり、心拍数や呼吸が止まることもありません。
TIPS
「レム(REM)=Rapid Eye Movement(急速な眼球運動)」が名前の由来だと覚えましょう。
問題 6
体重の約60%は水でできており、運動で大量に汗をかくとその割合が崩れます。運動後に水分を補給することが大切なのはなぜでしょう?
- 水を飲むと運動ができなくなるから
- 水分補給でお腹が痛くなるから
- 汗で失った水分を補って体の調子を保つため
- 水を飲むとすぐに体重が減るから
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正解: 汗で失った水分を補って体の調子を保つため
運動で汗をかくと体から水分が失われます。水分が足りなくなると脱水症状になり、体がだるくなったり、ひどい場合は熱中症になったりします。水を飲んでも体重はほとんど変わらず(飲んだ分増えますが)、すぐに減るわけではありません。水分補給でお腹が痛くなることは通常なく、むしろ脱水のほうが体に悪いです。水を飲むと運動できなくなるのは誤りで、適切な水分補給は運動能力を維持します。
TIPS
のどが渇く前に少しずつ飲むのが熱中症予防のコツ。
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